食べて美味しく、そのうえ魔除け・厄除けまで!?
あの果物が…?
とっても美味しくて、魔除け・厄除けの効果まである…
そんな食べ物が何かわかりますか?
・ヒント1
バラ科の植物です。
・ヒント2
綺麗に洗わないと痒くなります。
・ヒント3
果物で、白や黄色があります。
・ヒント4
この果物がモチーフのお饅頭もあります。
・ヒント5
犬・猿・雉
さて、何個めのヒントでわかりましたか?
正解は「桃」です。
桃がバラ科の植物であるということは、知らない人も多いのではないでしょうか。
また、桃の実に生えている産毛は「毛茸(もうじ)」と呼ばれ、これが皮膚に刺さってしまうとかぶれることがあります。
そして、白桃や黄桃などの種類がありますね。
中国では桃は幸運を呼ぶ食べ物とされ、お祝いの席には桃の形をした「桃まんじゅう」が並びます。
日本でも、「古事記」に桃が登場します。
イザナギが黄泉の国から脱出する際、追ってくる魔物に投げつけたのが桃です。
そのことから、桃は「邪鬼を払う」イメージが定着し、桃太郎の鬼退治の由来にもなったとか。
「桃の節句」
桃といえば、3月3日の「桃の節句」ですね。
桃の節句は、中国から伝わった「上巳の節句」が起源であると言われています。
ちなみに桃の節句の他にも、日本には中国由来の「節句」が年に5回あるんですよ。
人日(じんじつ)…1月7日
上巳(じょうし)…3月3日
端午(たんご)…5月5日
七夕(しちせき)…7月7日
重陽(ちょうよう)…9月9日
しかし「桃の節句」と言っても、桃の花が咲くのは例年3月下旬〜4月頃。
少し早いんじゃない?と思ったあなたは鋭いです。
桃の節句は元々旧暦3月3日と定められていました。
旧暦3月3日は、今でいう4月の初めごろ。ちょうど桃の花が咲く頃だったんですね。
上巳の節句が日本に伝わったのは、平安時代よりも前と言われています。
元々は貴族が、天皇の御所を模したおもちゃで遊ぶ行事だったとか。
やがて武家や庶民にも風習が伝わり、江戸時代には豪華な雛人形を飾るようになりました。
中国から伝わった風習ですが、雛人形を飾ってお祝いするのは日本独特なんだそうです。
ご家庭でひな祭りを祝われる方は、雛人形に加えて
ハマグリのお吸い物、菱餅、ちらし寿司、ひなあられなどなど…
用意するものがたくさんですね。
そして、ごちそうを囲んで家族でお祝いをする際に飾るお花は、もちろん「桃」でしょう。
桃だけでも綺麗ですが、菜の花と組み合わせるのも人気です。
優しい黄色のお花と桃のピンクがお部屋の雰囲気を明るくしてくれます。
今年の桃の節句は、桃と菜の花を飾って素敵な日にしてみてはいかがですか。